2025年6月18日水曜日

リンパ節

 


耳の後ろを触るとこぶができていて、押してみると痛い。
高校生の時に時々こういうことあったなと思って「耳裏 こぶ」と調べてみると、リンパ節が腫れてこぶ状になっている説が濃厚だった。いつも気づいたらなくなっていたのであんまり気にしていなかったのだが、10年越しに原因がわかってスッキリした。

2025年6月17日火曜日

ウエハースと小さな差


バイト先で、イタリア土産をみんなで食べることになった。
箱を開けると4種類のサイズのお菓子が3〜6個ずつ入っていて、中身はわからないままなんとなく気になるものを取っていった。
一番大きいのが3cm×6cmくらいの長方形で厚さ1cmほどのもの、次に大きいのが4cm角の正方形で厚みが1.5cmくらいあるもの、その次に大きい(二番目に小さい)のが1cm×4cmくらいの長方形で厚さが1cmないくらいのもの、一番小さいのが2cm角の長方形で厚さが1.5cmくらいあるものだった。それぞれ大きさと厚みが少しずつ異なっていて、私は二番目に大きい正方形のを取った。
包装を取ると出てきたのは、チョコレートとウエハースが交互に重ねられたお菓子だった。今日は梅雨が嘘のように暑い日だったからか、チョコレートは少し溶けていた。結構甘かったが、朝目を覚ますために買った缶コーヒーと合わせるとちょうど良かった。
自分の分を一口食べたところで他の人に中身がなんだったか尋ねると、みんな同じチョコレートウエハースだった。それぞれホワイトチョコとかクランチだとか、何かしら違いがあるもんだと思い込んでいたが違った。厚みと幅の違いをれっきとしたバリエーションとして取り扱っているのだ。

味が違うなら他のも食べてみたいと思っていたのだが、全部中身が同じだとわかってやめた。初めに取ったウエハースを食べながら、同居人はこういう些細な差を楽しむようにできているお菓子があると知ったら興味を持つだろうなと思った。
というもの去年、同居人がイタリアン料理屋でマルゲリータとマルゲリータにアンチョビが乗っているものの二種類を頼もうとしたのを阻止したことがあったのだ。
マルゲリータと何か別のピザを頼んだ後、「果物を二つ食べるとして、スイカとスイカに塩したやつより、せっかくならスイカとリンゴを食べたくない?」と聞いたら、「いやそれはスイカとスイカに塩したのを食べたいよ」と言われた。そこから、妹に寵愛を奪われる姉などにおける兄弟姉妹の微差の話になり、その頃オーディブルで聴いていた村上春樹の『国境の南、太陽の西』で彼女のいとこに手を出す主人公の話へ話はスライドしていった。せっかくなら全然違うものを、とならずに少しの差を感じ取ることを楽しむ人が本当にいるんだなと思ったのだった。

2025年6月16日月曜日

理科の先生から芋蔓式に思い出したこと



昨日の理科の先生の話から芋蔓式に色々思い出した。
小学校という場所は理不尽に怒られることが割とある。それはトラブルの原因側が被害者面をしたり、誰も説明が上手くないことから起こる悲劇なのだと思う。理科の先生は、結果的に誰が泣いたかではなく、わだかまりがどういう経緯で生まれたのかにちゃんと耳を傾けようとする稀有な先生だった。
大豆を発芽させる実験に数週間かけて取り組んだ時のこと。4人班で大豆の発芽をどういう条件の違いで実験するかを決めて、実際やってみるというような内容だった。
ある班がこの実験をするにあたって揉めに揉めた。一人の女子が水の代わりに紅茶を使ってみたいと主張したが、他の班員はあんまり乗り気じゃなかったとかだったと思う。最終的にその女子は紅茶の実験を強行した。他の班員は別で実験をやったのか折れて班としてその紅茶の実験をさせてあげることにしたのかはわからないが、なぜか数週間後にその紅茶強行女子が泣いて、3人の班員たちが理科の先生に呼び出される事態となった。
呼び出されたうちの一人がまあまあ仲良くしている人で、戻ってきたその子が「理科の先生は本当に良い先生だった」といたく感動しながら何があったのか話してくれた。その子は呼び出された時点で絶対怒られると思っていたが、なんでこんな風に揉めるに至ったか優しく尋ねられて、今後似たようなトラブルがあった時にどう対応することができるか一緒に考えたらしい。

小学校の先生の多くは涙を流した側を守って、涙を流させた側を怒っていた。
女子を泣かせてばかりで怒られていたある男子は、先生にとって問題児だったのだと思う。でも実際は女子が少し嫌なことをその男子に言って、男子が仕返しに手を出すか暴言を吐いて、結果的に言い出しっぺの女子が泣くというのがお決まりであった。まあ、その男子は嫌なことを言われた仕返しに髪を引っ張ることが多くて、それは良くないが罠にかけられた気持ちだろうなと思っていた。その男子はよく三人でつるんでいて、女子と揉めて仕返しすると一人は「やったれやったれと」口だけで加勢して、仕返しされた女子が泣くと最後の一人が「いつもごめんな」と代わりに謝るのもお決まりであった。最後の一人だけがモテていて、そりゃそうだと思っていた。

ある日、いらんことを言ったせいで髪を引っ張られて泣いている女子に、先述のモテている男子が慰めの言葉をかけに行くのを見た。彼は「髪って少ない量引っ張ると痛いけど束やとそこまで痛くないやろ。ポニーテール引っ張ったってことはあいつもそんな痛くしたかったわけちゃうやろからわかったって」というようなことを言っていた。
こっそり試すと確かに髪の毛を数本で引っ張ると痛いけれど、束で引っ張るとそこまで痛くない。なるほどと思いつつ、髪を引っ張る側の心理を解説してもそんなに慰めにはならないよと思った。

2025年6月15日日曜日

身長のことと理科の先生のこと



群馬まで展覧会の作品設営に来ている。
久々に側弯手術直後に手がけた作品を再展示して、術後2年を目前にして背骨の違和感がずいぶん薄らいできていることを実感した。設営作業を終え温泉に浸かっている時、「新身訓練」に書かなかった身長についての話を思い出したので書いてみる。

私は脊椎側弯症手術をして身長が4cmちょい伸びた。元々163cmくらいだったのが今は167cmちょいある。身長の話をすると、相手から「もっと身長あるよ」と言われることがままある。163cmの時は自称160cmある人に、167cmになってからは自称170cmある人に特に主張される。
自称160cmある人からすると私より3cm以上低い=身長160cmもないということになるからで、自称170cmある人からすると私とほぼ身長が同じ=身長170cmないことになるからだと思う。160cm /170cmというラインを大切にしている人は案外多いらしく、私の身長を聞いて焦る人を何人も見てきた。

意識を宿に戻す。寝る前、夜食サービスを受けに食堂に行った。
中華そばを食べながらテレビに目をやると、桑田佳祐が自分の音楽人生を回顧する番組が流れていた。桑田佳祐で思い出すのは、小学校の理科の先生のことである。
通っていた小学校では隔年でオーストラリアの姉妹校と交換留学のしあいっこをしていて、私は6年生の時に約2週間オーストラリアに行った。滞在期間約2週間のうち半分はホームステイをすることになっていて、ホームステイ先のマッチングのために事前に自分の簡単なプロフィール資料を英語で作って提出する必要があった。
そのプロフィール資料を提出し終えたある日。担任の先生が授業中に「理科の先生のプロフィール資料を覗き見したら、自分の写真を貼る欄に桑田佳祐の写真を貼っていた」という話をしだした。小学生だった私はサザンオールスターズのことをあんまり知らず、多分他のクラスメイトもピンときていなかったためか誰も笑うことなくその話は終わった。担任の先生は「もっとイケメンの写真に差し替えるならわかるけど〜」云々と言っていた。
後日テレビで桑田佳祐を見て、確かに理科の先生の方が背も高いしかっこいいのになんでそんなことをしたんだろうと時間差で疑問に思ったのだった。

その理科の先生は私たちが3年生になって理科の授業が始まるより前はとても怖い先生として有名だったらしい。何かがあってしばらくお休みを挟んだあと、とても優しい先生になったと噂で聞いた。背が高くて声が低い、渋い感じのおじさんの先生だった。写真を差し替えるなら桑田佳祐より吉川晃司の方がわかる感じの。でも人は自分にないものを持っている人に惹かれるものなのかもしれない。

2025年6月14日土曜日

ゾウキリン


群馬県に向かって車を運転していると、高速道路にかかる橋に「ここは新座市」という横断幕が掲げられていた。少し進むと、次の橋には「これはだ〜れだ?」と書かれた横に、茶色の斑がいくつかある黄色いゾウのゆるキャラのイラストが添えられている。キリン柄のゾウ?と思いながら通り過ぎると、さらに次の橋に「正解はゾウキリン」と書いてあった。そのまますぎる。

市のキャラクターということは「ゾウキリン」みたいな語感の名所や名物があるのかと気になり同乗者に由来を調べてもらったところ、「雑木林」にちなんで生まれたらしいことがわかった。雑木林をアイデンティティにするのってどうなんだと思いつつ、同乗者とは「ゾウ」と「キリン」の語順の話に話題がスライドしていった。
「キツネザル」とか「トラフグ」とか、ある動物を思わせる特徴を持つ動物は大抵本体の動物の名前が後に来るのではないか。つまり、このキリン柄のゾウはそういった一般的な名付けを参照すると「キリンゾウ」が妥当なのではというようなことだ。
そうすると雑木林からは離れてしまうので名前の側を固定にして考えてみる。ゾウのようなキリンとなると、灰色のキリンや鼻が長いキリンがまず思い浮かぶ。確かにキリン柄のゾウよりキャッチーさに欠けるかもしれないと思った。

夜ご飯は初めてしゃぶ葉に行った。こんなに野菜を食べさせてくれる外食チェーンってあんまりないので嬉しかった。ワッフルを焼いたり、プリンもどきを作ったり、こどもたちに混ざって楽しんだ。今回はやらなかったけどクレープも作れるらしい。