2022年8月29日月曜日

 貯血2回目

 父が休みを取ってくれたので、自分で運転することなく2度目の貯血へ。父によると、血を貯めるパックをお菓子作りで使うようなはかりの上に乗せて定期的に看護師が重さを確認することで貯血がなされているらしい。父は、献血場にある自動的に血の量が量られると同時に血が固まらないようかき混ぜ続ける機械とか使うんかと思ってたらしくて、あまりのアナログさに驚いていた。貯血中はベッド下が見えないので、どうなっているのか写真に撮ってもらった。写真を見ると、腕のチューブから床に置かれたはかり上のパックまで血が滞りなく流れていくように、チューブはウォータースライダーみたくくるくる下ろされていた。
 貯血が終わったら呼吸の検査。鼻にシンクロナイズドスイミング選手みたいなクリップをつけられ、口だけでチューブに向かって呼吸しろとのこと。先生の「吸ってー、はい思いっきり吐いて、吐いて、吐いて、吐ききってー」という言葉に合わせて呼吸する。するとよくわからないグラフがパソコンの画面上に描かれる。そのグラフによると、肺活量が特段良いわけではないけれど悪くもないらしい。
 追加のMRI撮影予定が入ったもののこの日は急患が多くかなり時間が遅くなるとのことで、明日に回してもらうことにして帰宅した。

2022年8月22日月曜日

 貯血1回目

 朝起きたら右目が土偶になっていた。貯血のために昨日実家に前泊しにきたら、実家にいる2匹の猫(マンチカンとエキゾチックショートヘア)に反応してか目が痒い上にくしゃみがとまらない状態になった。アレジオン飲んで寝たかったけど、翌日貯血だし我慢して寝た。貯血1週間前からサプリとか色々やめないといけないと薬剤師から言われていたのでアレジオンもよくないかなと勝手に判断したわけ。そしたら見事に土偶になってしまったのだった。

 目の腫れがあまりにもひどく、腫れた瞼に押し出され続けているかのように涙がとまらないので、9時のオープン即眼科に駆け込むことにした。貯血は14時から、12時に家を出れば間に合うので時間はあるはずだった。上京後にできた眼科なので初診問診票を書いていると電話が。

「今日、貯血だけじゃなくていろんな検査もあるから午前中に来ていただきたいんですけど知ってますか…?」

 病院からまさかの事実が告げられた。眼科に来ているのでちょっと遅刻するかもしれないと伝え、同じく14時からだと思って油断しているであろう母にも連絡。案の定慌てていて、眼科が終わり次第出発することに。

 順番が来たので診察室へ移動。眼瞼炎はアレルギーやウイルスなどいくつかの原因が考えられるらしい。その中でも突発性のものは大体ウイルス性ということで、涙を採取してウイルスの反応があるかの検査が行われることになった。へーとのほほんとできていたのも束の間、

「上を向いててね〜」

 と言いながら、医者が下瞼をめくり、瞼の裏に長ーい綿棒を横向きに押し付けてきたのだ。正味白目にも擦り付けられてた気がする。目薬が苦手だから未だコンタクトデビューを見送っているというのにひどい仕打ちだった…。しばらく右目が使い物にならなくなった。右目の視覚が復活してきたので辺りを見渡してみると、医者と看護師は採取した涙を入れた試験管を見ながら首を傾げてやがった。どうもウイルスの反応がなかったらしい。しかしウイルス性であるという姿勢を医者は崩さず、殺菌性のある目薬を処方してくれた。

 家に帰って目薬をさした時、涙と一緒に目から粘膜に包まれた長ーい白い毛が出てきた。薄茶と白色の長毛を持つエキゾチックショートヘアのぽたのものに違いない。完全にこれが土偶化の犯人だろと思いつつ処分。念の為この日一日は目薬を言われた通りにさしたが、目から毛を抜いた瞬間から明らかに瞼の状態は好転し、翌朝にはほぼ完治したのだった。


 時間を巻き戻して受診後。もしかすると来週は1人で運転して貯血に行くかもしれないので、助手席で道を確認しながら病院へ向かう。高速道路で大切な分岐は3回現れると把握。出口がトンネル明け即なので終盤は左車線にいた方が安心だと覚えておくことにした。

 久々の病院は今日も薄暗い。受付で、貯血は「移設」ではなく「施設」のイントネーションなのだと知る。身体測定をして、体重が50㌔㌘あることを確認。50切ってると1回の貯血で確か200㍉㍑しか取れないらしい(50あると400㍉㍑)。

 ベッドに寝転ぶと、左腕の内肘に血を取るための管が刺された。管は十字みたいに分岐していて、プスプスいろんなところに刺さなくても、分岐した管を使って1つの穴から血を出したり点滴を入れたり同時並行で注射もできる優れもの。今回は血を400㍉㍑採った分、点滴を400㍉㍑入れるんだそう。担当の先生がその説明をするときに「血を抜いた分点滴で水分をお返しして〜」と言ってたのがなんかおもろかった。お釣りやないねん。

 貯血と点滴合わせて1時間ちょいかかるとのことでエムオーエム(母)は軽食を食べに食堂かどっかに行った。看護師さんは、10分おきくらいに私が失神していないか様子を見にきてくれる。私は血管が太いらしく、かなり順調に貯血が進んでいるらしい。あまりの進捗の良さに、看護師さんが「血管が良い!」と褒めてくれた。前に執刀担当の先生には心臓が大きいて言われたことがあると話したら「褒められまくりですね!」とも言ってくれた。数年前、今回執刀担当の先生に初めてレントゲンを見てもらったときに「心臓大きいって言われたことないですか?」と何回か聞かれたということがあり、久々にそのことを思い出した。