2020年2月3日月曜日

エスカレーターは健常者の乗り物

引越して間もない頃、駅前のバスロータリー近くで視覚障害者の方が杖を上に上げて「誰か〜」と言っているのを見つけた。平日のお昼時で人が少なかったためその人はずっと杖を上げて立っていたようで、私は声を掛けた。近くの階段の手すりまで連れて行って欲しいとのことだった。しかしその階段はかなりの段数があるもので、裏にエスカレーターがあるからそっちを使えばいいのではと思い提案したが頑なに断られた。早く階段をのぼりたそうだったので、そういうものなのかと思い手すりまで腕を取って案内した。

よく考えてみればそりゃそうで、エスカレーターというものはどのタイミングで段に乗ってどのタイミングで降りればよいのか目で見てでしか判断ができない上、そもそもどちらが上りエスカレーターでどちらが下りなのかも判別が難しい。付き添えられれば乗れなくもないみたいだが経験が無い人にやってもらうことによる危険性は高い。そりゃ頑なに断るわけだ。

エレベーターに付き添うのがベスト
とっさに提案できるようになりたい