無性に眠くて、沢山お昼寝をした。夕方、家を出てみたら、家の前で白いTシャツの男が職務質問を受けていた。警察官は男女の二人組で、男性の警察官が白いTシャツの男の体全体をベタベタと触り、ポケットなどに危ないものが入っていないか確認していた。近くに車やバイクがあるわけでもなかったから、一時不停止で捕まったアンラッキーな男というわけでもなく、ただの怪しい歩行者のようだった。私の家の斜め前には土が少し盛られた丘があり、主に配達業者たちの立ちションスポットになっている。ちょうど立ちションしているところを巡回中の警察と鉢合わせて、職質されたのかなと思った。
油彩転写の仕込みをして、しめじを大量に入れたナポリタンを作って食べた。昼寝のしすぎで夜寝られなかったら困るなと思い、YouTubeでOtto Bensonのライブ映像でも見ようと検索したら、Otto Bensonがキノコ農場でキノコのために4曲を演奏した記録映像を見つけた。「やまぶしファーム」という名前だったので日本のキノコ農場なのかと思いきや、日系アメリカ人三人によるロサンゼルスの農場だった。キノコを飲食店に卸しているほか、売れ残ったキノコを乾燥させてサプリメントなども作っているらしい。
YouTubeの説明欄には、以下のような文言があった。
Mushrooms respond to their environment — humidity, airflow, light, vibration. While there’s still much we don’t know about how fungi perceive the world, growers have long noticed that subtle environmental changes can influence growth. This series explores the intersection of music, cultivation, and atmosphere.
キノコは湿度、空気の流れ、光、振動といった周囲の環境に反応する。菌類が世界をどのように知覚しているのかについてはまだわからないことも多いが、栽培者たちは昔から、わずかな環境の変化が成長に影響しうることに気づいてきた。このシリーズは、音楽と栽培、そしてその場の空気が交わるところを探っていく。(筆者訳)
樽に入ったお酒にクラシックを聴かせるというのは聞いたことがあるけれど、キノコに音楽を聴かせるこの試みは胎教的な感じがするなと思った。のびのび育ちそう。映像では、演者の三方をキノコが観客のように取り巻いていて、私も棚で育てられるキノコの気持ちになれた。他のmushroom musicもチルな雰囲気で、聴きながら、「チル」という言葉を初めて聞いたのは中学3年生の時だったなと思い出していた。
ある日の授業終わり、クラスメイトの一人が「チルしに行こー」と友達に声をかけているのを見たのだった。その人は中学で唯一私のことを苗字で呼び捨てにする人で、年度始めに一人ずつ教卓の前に立って自己紹介をした際、私の自己紹介の最中に「声ヤバ」と言ってきた人物でもある。その人に似た人は日本に沢山いて、新宿などの大きな駅に行くと見かけてびっくりすることがある。同い年なんだから今も学ランを着ているわけがないのに。


