6年ぶりくらいに自由が丘に行った。東横線に乗り込むと、狭山観光の広告が掲示されていた。その前に乗っていた千代田線には箱根の広告があった。この電車がこの後どこまで行くのか、想像させる広告だなと思った。本当に疲れているときにそんな広告を見たら、目的地で降りずに、そのまま広告の中に広がる自然をこの目で見に行こうとしてしまうかもしれない。上野駅で、土浦行きの電車を上海行きと空目したことも思い出した。本当に上海まで行くなら乗りたいと思って二度見したら、やはり土浦なのだった。
友達たちのフリーマーケットに顔を出した後、ムーンスターで靴を新調した。私は足が大きめなのでパルコやルミネには履ける靴がほとんどなく、ハタチくらいまでは無印で靴を買っていた。この間も、妹の結婚式のためにパンプスを買いに池袋の商業施設を全て回ったところ、履けたのは一足だけだった。デザインを選べる段階にいない。無印にはレディース・メンズの区別なく、0.5cm刻みで靴が用意されていた。しかし無印の靴は私には靴底が薄かったようで、夏はアスファルトの熱さが足裏を襲い、冬は指先が凍えるように冷たくなった。他の靴と比較する機会もそうなかったので、靴とはそういうもんだと思っていた。そこに現れたのが、ムーンスターの810s(エイトテンス)というプロダクトラインだった。無印の靴と見た目というかトーンが似ていて、サイズも男女の区別なく0.5cm刻みで用意されていたので、なんとなく一足買ってみた。足裏が熱くもならず、冷たくもならないことに感動したのをよく覚えている。
810sはプロユースの靴を日常用にデザインしたもので、私は厨房用の、油でぬるぬるの床でも滑らないという靴を買い続けている。地元京都は石畳が多く、雨上がりに滑らないのはとても心強いのだ。ちなみにコンバースはめちゃくちゃ滑る。連れが石畳で滑った時は肘をガシッと持って引き上げると尾てい骨を救ってあげられます。
元々履いていたのは紐靴だったんだけど、同じ靴底でマジックテープタイプのものが出ていたので、試し履きさせてもらった。紐靴のときは若干余裕があるかなという感じだったのだが、新しいマジックテープタイプは店員さんの言う通り少し小さめの作りだった。これから冬にタイツと靴下を重ね履きしたり、分厚い靴下を履いたりすることを考えて、ワンサイズ上のものを購入した。今まで810sは基本的にネットで買ってきたのだけど、今回、自由が丘ついでに試し履きをして良かったと心から思った。
帰り道、駅で、スヌーピーのお揃いのストラップと、スヌーピーみたいな犬のお揃いのバッヂをカバンにつけているカップルを見た。そういう犬を飼っているのかなと思った。