2025年9月9日火曜日

うろ覚えラブシャッフル

のだめ千秋役と香里奈が主人公。のだめ千秋は恋人の貫地谷しほりとは破局間近の雰囲気。一方香里奈は恋人のDAIGOが頼りなくて不安になっている。

そんなある日、のだめ千秋、香里奈、F4の和風な人、おしゃれイズムに出てた気がする人の4人が同じエレベーターに乗り合わせる。実はみんな同じマンション住みだったらしい。ところが、乗っていたエレベーターが事故で止まり、4人は閉じ込められる。

色々話す中で、4人それぞれ恋人がいるが色々難儀な状況であることが発覚。おしゃれイズムがお互いの恋人を交換して1週間過ごしてみることで、元の恋人の良さに気づかせることができるのではと提案。その名もラブシャッフル。マンションの共有スペースでトランプを男4人女4人に配り、せーので表にしてこの先一週間の恋人相手を決めることに。

そうこうしているうちに、みんなトイレに行きたくなってくる。エレベーターはまだ開かないので絶体絶命。偶然誰かが紙コップみたいなのを持っていて、全員に配る。4人はばらけて四つの角へそれぞれ向き、男性陣はいそいそと用を足す準備をし始める。音姫の代わりに歌を歌おうと男性陣の誰かが提案して、男三人が気分よく歌い始める。香里奈は「音はどうにかなっても、においはどうするんだよ…!」と心の中でツッコんで1話エンディング。


においというか足した用はエレベーター開くまで手に持ってるのか…?と疑問に思った記憶がある。自分が作業員だったとして、開けたエレベーターの中で4人全員が用を足した紙コップ持って立ってたらどうしよう…と思って、何回かシミュレーションをした。

他に覚えていることとして、おしゃれイズムは恋人として裸足の足首に鈴をつけた白ワンピースの吉高由里子を連れてくる。
あと多分F4和風の恋人として、マダムが一人参加していた。DAIGOを可愛がっていたこともあったが、最終的におしゃれイズムといい感じになってた気がする。

のだめ千秋は終始なんかうじうじしてて頼りない感じに見えていたが、ドラマ中盤で貫地谷しほりはスキー場でこけて若干遭難しかけていたところをのだめ千秋に助けられて恋に落ちたというエピソードが語られる。それを見たお母さんが「これは惚れるわなあ」と言っていて、「そうなんだ」と思った。実際中身はのだめ千秋じゃないスタントマンなんだろうけど、パラレルターンでシュシュシュと自分の元へ駆けつけてくれるのはかっこいいのかもと思った。ボーゲンだったら幻滅だったのかもしれない。

2025年6月22日日曜日

120km/h

 


弾丸で、福島にある諸橋近代美術館に行ってきた。
「ととのう展——ヘルスケアにつながる美術館」という企画展の、マインドフルネス関連のパネルを関西大学の小室先生が監修していると聞き、見に行くことにしたのだった。

車で行ってみたら高速使っても片道3時間半で、思ったよりも遠かった。
帰り道、栃木らへんで最高速度120km/hの区間があった。普段使う高速道路は最高速度100km/hなので、さらに20km速く走って良いわけである。三車線の真ん中を怖気付いて100km/h前後のまま走っていると後ろからくる車にどんどん追い越されるので、自分も120km/h出してみることにした。
感想は「意識した側から過去になっている」である。ああ、もうすぐカーブだから少し体を傾けるかと思った時にはもうカーブを通り過ぎているみたいな……。どうやってカーブを曲がり切ったのか、認識する前に通り過ぎて思い出せないのだ。動体視力が追いつかない。新幹線の運転手はこの倍以上のスピードで走るのだからとんでもないことだと思った。
120km/h出すのは少し頑張ってみて、すぐやめた。心臓が知らない痛みを訴えていた。
そして、今の自分が実感を持って走れるのは大体98km/hくらいだと理解した。下り坂で100km超えてはまた90km後半になるくらいが自分の身の丈に合っている。

120km/h区間が終わり、さらに少し行くと少し道が狭くなって、気づいたら80km/hで走っていた。流石に遅すぎるかと思って標識を見ると80と書いてあって、適当だったことがわかった。こういうことがよくある。なんとなく40km/hで走っていると実際40km制限の標識が立っていたり、ここは60km出せるなと思ったら標識に60と書いてあるのが見えたりといった具合だ。そういう時、国の道に対する見解と自分の実感が一致しているなと思う。

2025年6月21日土曜日

長葱のティラミス

 


奨学金採択祝いにケーキ屋さんに行った。
そこは野菜を使ったスイーツが売りのお店で、長葱のティラミスと蕪のレアチーズケーキを買って帰った。
黒豆茶を淹れて、ケーキを食べた。同居人が長葱のティラミスに対して「『おいしい』と言いたくなる味」と言っていた。一口もらってみると言いたいことがなんとなくわかり面白かった。

しずくちゃんである女の子のキャラクターが「ヘルシーなケーキを作ったよ!」と野菜でできたホールケーキを持ってくるシーンを思い出した。それはホイップの代わりにマヨネーズが使われていて、ケーキというよりほぼサラダやサンドイッチみたいな感じなんじゃと思った記憶がある。

今回食べたケーキを作ったパティシエは野菜のカッティングと火入れに多分とてもこだわっていて、口に入れた時の食感や味の感じ方が計算し尽くされている感じがした。野菜の甘みの引き出し方と相乗効果を生む素材の組み合わせの実験は自分でもちょっとやってみたいなと思った。パフェもそういう組み立てを試行錯誤できる媒体だと思う。

2025年6月18日水曜日

リンパ節

 


耳の後ろを触るとこぶができていて、押してみると痛い。
高校生の時に時々こういうことあったなと思って「耳裏 こぶ」と調べてみると、リンパ節が腫れてこぶ状になっている説が濃厚だった。いつも気づいたらなくなっていたのであんまり気にしていなかったのだが、10年越しに原因がわかってスッキリした。

2025年6月17日火曜日

ウエハースと小さな差


バイト先で、イタリア土産をみんなで食べることになった。
箱を開けると4種類のサイズのお菓子が3〜6個ずつ入っていて、中身はわからないままなんとなく気になるものを取っていった。
一番大きいのが3cm×6cmくらいの長方形で厚さ1cmほどのもの、次に大きいのが4cm角の正方形で厚みが1.5cmくらいあるもの、その次に大きい(二番目に小さい)のが1cm×4cmくらいの長方形で厚さが1cmないくらいのもの、一番小さいのが2cm角の長方形で厚さが1.5cmくらいあるものだった。それぞれ大きさと厚みが少しずつ異なっていて、私は二番目に大きい正方形のを取った。
包装を取ると出てきたのは、チョコレートとウエハースが交互に重ねられたお菓子だった。今日は梅雨が嘘のように暑い日だったからか、チョコレートは少し溶けていた。結構甘かったが、朝目を覚ますために買った缶コーヒーと合わせるとちょうど良かった。
自分の分を一口食べたところで他の人に中身がなんだったか尋ねると、みんな同じチョコレートウエハースだった。それぞれホワイトチョコとかクランチだとか、何かしら違いがあるもんだと思い込んでいたが違った。厚みと幅の違いをれっきとしたバリエーションとして取り扱っているのだ。

味が違うなら他のも食べてみたいと思っていたのだが、全部中身が同じだとわかってやめた。初めに取ったウエハースを食べながら、同居人はこういう些細な差を楽しむようにできているお菓子があると知ったら興味を持つだろうなと思った。
というもの去年、同居人がイタリアン料理屋でマルゲリータとマルゲリータにアンチョビが乗っているものの二種類を頼もうとしたのを阻止したことがあったのだ。
マルゲリータと何か別のピザを頼んだ後、「果物を二つ食べるとして、スイカとスイカに塩したやつより、せっかくならスイカとリンゴを食べたくない?」と聞いたら、「いやそれはスイカとスイカに塩したのを食べたいよ」と言われた。そこから、妹に寵愛を奪われる姉などにおける兄弟姉妹の微差の話になり、その頃オーディブルで聴いていた村上春樹の『国境の南、太陽の西』で彼女のいとこに手を出す主人公の話へ話はスライドしていった。せっかくなら全然違うものを、とならずに少しの差を感じ取ることを楽しむ人が本当にいるんだなと思ったのだった。