バイトの後に一駅分歩いて渋谷のハンズに行き、モレスキンノートとコピックを買った。コピックは裏写りするので下敷きがいるなと思い、店員に手帳サイズの下敷きはあるか尋ねたら「ないです」と即答された。私が高級文具も取り扱う雑貨屋でバイトしてた時は、絶対ないものの在庫を聞かれたとしても「ない」と即答するのではなく、一旦バックヤードに行って3回くらい深呼吸してから「確認したところ取り扱いがないようです〜」と申し訳なさそうに戻るべしと教わっていたのでびっくりした。どこにかというと即答されたことにびっくりしたのである。
仕方ないので普通の下敷きコーナーを自分で見つけ出した。自分が小学生の時よりも下敷きの種類が豊富になっていた。絵柄ではなく、柔らかい下敷きの種類が豊富になっていた。硬いとペン先が滑って、筆圧をかけて書きにくいからなのだろう。
ピッタリじゃなくても、使えそうなのがあれば十分だったのだ。ノートに下敷きを重ねてみるとA4サイズの半分、即ちA5サイズがピッタリらしいことがわかった。A4サイズの下敷きを買って、家で半分に切ることにした。まあ店員がこの下敷きを家で半分に切ると良いですよとは勧められないかと思った。
家に帰り、家事がひと段落してぼーっとしていたら下敷きのことを思い出した。水性ペンでガイド線を引き、ハサミでゆっくり切った。角は刺さっても痛くないように丸く切り取り、結構うまく仕上げられたので満足した。
準備が整ったので「バスで爆睡、船でふて寝、遊覧船でyou earn rest」という、移動中の寝姿をモレスキンノートにコピックで描いていくシリーズを始めてみようと思う。
中高生の時の自分がやりたかったけれど金銭的・技術的な問題でうまくやれなかったことが、10年経つとすんなりやれるようになっていて、成長を感じる。生きているだけで絵が上手くなっていく。