2022年9月10日土曜日

術後4日目

 今日のリハビリは今までと違う先生で、昨日よりも長く歩く練習をした。その時に私の声がヒューヒューしているのにリハの先生が気づいて、気管に痰が絡んでいるのかもと教えてくれた。息をしにくかったのがマシになったのもあって痰のことをあまり気にしなくなっていたので目から鱗。声良くならないなと漠然と思っていたので原因がわかってよかった。リハの先生から、鼻から吸って口から吐くのを繰り返すと痰が口に上がってくることや、息を大きく吸ってハッと一気に吐く、みぞおちの辺りに手を当ててケホケホするなどさまざまな去痰方法を教えてもらった。自分でも調べてみたところ、お水を飲むと痰が緩くなって出てきやすくなるとかもあったので、定期的にお水を飲んで、痰が出てきたら出すということを地道にやってみている。少〜しだけ効果を感じたので、退院までには元の声に戻れてるやろか〜(結局これは叶わないのだった)。

 昼食もほぼ完食。お腹の膨満感がひどいので芋が出てくると躊躇してしまう……。「側弯ノート」にみんなお腹が張ると書いてたからよくあることみたい。にしてもかなりの張り具合で、お腹の張りすぎでおへそが横一文字になっていて衝撃だった。歩くと良いとか聞いたけれど本当に戻るのか不安になるレベル。

 午後は久しぶりのシャワー! 体を捻らないなどの注意点を聞き、背中に防水テープを貼ってもらっていざ。髪を洗うのは4日ぶりだったので2回洗っておいた。防水テープを剥がしてもらう時に傷を見てもらうと背中のテープが一部取れかけてるとのことで、後ほど外科の先生が来てくれることに。

 シャワー後こわばっていた身体に血が巡りほぐれたような感覚があり、現時点までで最も痛みがなかったのであった。このことから私は身体が温まることで痛みがマシになるのではと仮説を立てた。そこで、どれくらい病棟を歩くとシャワー後くらいのポカポカ度(かつ痛みもマシ)になるのか調査を開始した。何度か歩き、病棟を1周するのに大体2分半かかること、そして4周(10分)歩くと身体がポカポカしてくることがわかった。ちなみに、歩きながら軽く手を握って、指の先まで血流がきてポカポカしているかが指標だ。この時点では血流が痛みを忘れるポイントなのかと思っていたけれど、電話中や看護師さんとの会話中も痛みは和らいでいることに気づいた。私が入院した9月は同年代の子がかなり少ない時期だったので病棟におしゃべり相手はおらず、話し相手が全くいないので彼氏と毎晩30分以上電話していた。何も無しで椅子に座っているのはかなり辛いのに、電話中は大して辛くなかった。


 調べてみると、それは気のせいではないようだった。


 痛みが生じると、交感神経が優位になって、呼吸数・心拍数の増加、発汗作用、血圧上昇、筋肉の緊張などの緊急反応が起こります。すると、血流が悪くなり、血液を通して届けられるはずの酸素や栄養が行き渡らなくなるため、組織が酸欠状態に陥ります。その結果、痛みを生み出す発痛物質が放出され、痛みが増強されてしまうのです。その痛みによって、再び交感神経の興奮が起こり、同じ現象を繰り返すことに。こうした負のスパイラルを「痛みの悪循環」といいます。「痛みwith」より)


ということから、

・痛みから意識が逸れる

・血流が良くなる(運動)or 呼吸が浅くならない(会話)

ことがこの「痛みの悪循環」から抜ける手っ取り早い方法なのだろうと新たに仮説を立てた。(ヒーヒーフーという出産時の呼吸法も試してみたけれど私には効果ナシ……)さまざまに気を紛らわせられる日中よりも痛みに気を取られる就寝時が辛くなるのも当然というわけだ。一昨日、昨日と一睡もできていないので、今日は23時頃に坐薬を入れてもらい、24時頃から6時間睡眠したい。

 主治医の先生が来た時に坐薬がよく効いた話をしたら、体が大きめだからか成分倍量のものを出してくれることになった。坐薬と鎮痛の点滴と錠剤は同じロキソプロフェンという成分が入っているらしく、1日に投与できる量が決まっている。錠剤は胃が荒れやすいので、レバミピドという胃薬とセットで飲む。できれば食後の胃に食べ物が残っている頃が望ましいとのことで毎食後に飲んでいた。1日4回飲んでいるアセトアミノフェンは「カロナール」で有名な解熱鎮痛剤とのこと。