ふと、そういえばマツケンサンバを通しで聞いたことってないなと思いYouTubeで調べてみた。
すると「マツケンサンバⅢ」がヒットした。
Ⅲ……? と思ったが、一番有名なマツケンサンバは「マツケンサンバⅡ」らしい。
まさか三部作とは知らなかったので驚いた。
マツケンサンバⅡは私が幼稚園の年中さんの頃に大ヒットし、幼稚園の自由時間に教室内でループ再生しみんなで踊り狂った時期があった。そこから記憶が更新されていないためサビの部分しか把握していなかったのだが、イントロが長く1分以上あるなどさまざまなことを知ることとなった。
そして松平健のYouTubeチャンネルもあるとわかった。
その名も「マツケンtube」。
それがどの動画も想像以上に編集が凝っていて結構面白かったのだ。
MVはMADムービー調のものが多く、音と映像のリズム的な快感が重視されているなと思った。
ラスサビに向かって盛り上がっていくところはあるが基本的にストーリー性はないため、ループ再生で1時間耐久もののようにしても全く苦ではなさそうな感じがした。やってないから実際どうかは知らんけど
特に印象的だったのは「マツケンアリマ」という有馬記念とのコラボ動画だった。
この動画は「マツケンサンバⅡ」のMVを踏襲したMADムービーになっている。
「マツケンサンバⅡ」の独特な歩幅の小さいステップがミラーボールでの玉乗りにコラージュされていて、なるほど〜と思った。そもそもとして、衣装で着物を着ているので着物の裾に制限された歩幅が小さい振り付けになっているのだろうと思う。
別の動画で、収録終わりの松平さんが上に重なっている方の裾を手に持ってズンズン歩いているシーンがあった。カメラの存在に気づいた瞬間裾から手を離したので一瞬ではあったが、裾の上げ下げで歩幅に影響があることがよくわかる場面だった。
あと印象的だったのは「暴れん坊将軍のテーマ」という動画だ。
この動画では、暴れん坊将軍のテーマ曲に歌詞をのせ、さらに踊る様子が収められている。
そのダンスは腕だけを使った簡単なもので、おじさん5人が並んで簡単な踊りを踊っているので結構シュールな画になっている。
その動画のコメント欄に、「老人ホームで高齢者の方も車椅子の方も座ったまま踊れるので良い」というような投稿があったのを見た。他にも、「毎日踊っていたら肩の調子が良くなった」などのコメントもあった。
他にも料理をしたり、朗読をしたり、カードゲームに挑戦したりなどさまざまな動画があった。
そのどれも間を意識した動画編集がされており、番組としてのクオリティの高さが印象的だった。
松平健は高齢者界の歌のおにいさんであり、マツケンtubeは高齢者界の教育テレビなのだなと私の中で一旦結論づいた。