ちょっと前、ライトブレーラーの修理を試みた。
このライトブレーラーを生産していた会社は既に閉業しており、修理用の替えの部品も無いらしいので、なにかあったときは自分でなんとかするしかないのだった。
ライトブレーラーというのは日本で手作りされていた点字タイプライターのことで、アメリカで生産されているパーキンスブレーラーが10万円近くするのに対し、このライトブレーラーは2万円ほどという安さを売りにしていたらしい。
パーキンスブレーラーは下から点を打つ仕組みに対して、ライトブレーラーは上から点を打つ仕組みになっている。つまり、ライトブレーラーは点字版で点字を打つ時と同じように点の位置を左右反転させないといけない。
私が習得した指点字はパーキンスブレーラーに倣ったパーキンス式なので、ライトブレーラーで点字を打つのは正直苦手である。ちなみに、右手と左手をクロスさせるとパーキンス⇄ライトとなるので、頭がこんがらがったらそのようにすれば良い。
修理の結果としては、それぞれ原因の異なる2つのライトブレーラーから、動くライトブレーラー1台とどうしようもないライトブレーラー1台が生成された。
どうしようもないライトブレーラーも貴重な部品の宝庫ではあるので、引き続き保管されることになった。
ライトブレーラーはほぼネジで組み立てられており、とんでもなく複雑な仕組みでもなさそうだったので、いくつか分解→組み立てを経験すれば修理ができるようになる機運は感じた。
各家庭や学校に分散したライトブレーラーをヤフオクやメルカリでかき集めてみようかと思う。