悲壮感漂う浜辺に打ち上げられたエイ
鎌倉に行ってきた。
録音の宿題が出て波の音を録りに行こうと思ったのもあるんだけど、一番の目的はシーグラスという波なんかにさらされて丸っこくなったガラスの破片。前から欲しいと思っていて、海開き前に取りに行ってしまおうという算段だった。
材木座海岸がのんびり採集するのに適しているとYahoo!知恵袋で言っている人がいたので鵜呑みにすることにした。
「材木座海岸」とはいかにも材がゴロゴロ落ちていそうな名前で期待大!
神奈川の方にはあまり出たことがなくて、材木座海岸は由比ヶ浜と川を挟んで隣り合っていることを今日初めて知った。両方行ってみることにした。由比ヶ浜は相対性理論の歌に出てくるので名前だけ知っていた。歌の中で「由比ヶ浜では貝が取れる」みたいなことを言っていた気がするしシーグラスもありそうだと思った。
実際行ってみると、材木座海岸の方が人が少なく浜に打ち上げられた海草の島が点々とあって、その周りに角がとれたシーグラスや陶器の破片や貝殻が散らばっており気が済むまで拾って歩いた。
後から行った由比ヶ浜の方は人が少しいて、サーフィンをしている人たちもいた。空いているとはいえ海に入るにしては今日は寒くないか?と思った。
由比ヶ浜の方にだけ海の家などの建物が浜に建っていて、その海の家の修復工事や新設が急ピッチで行われていた。海開き基準で回っている世界線を目の当たりにできてよかった。
自分と違う基準で回っている世界線を見ると嬉しくなる。
前のバイト先はゆるキャラグランプリ基準で回っていたし、今のバイト先は上野公園に新しく生まれたパンダのシャンシャン基準で回っているところがある。
普通に生活をしていたら知る由の無い世界の回り方があることに気がついたりするのは近頃滅多にない機会で、思いがけず目の当たりにする度嬉しい気持ちになる。