今日は、Claude CodeとBlenderを連携させて作った3DCG映像の習作をSNSに投稿した。1週間くらいかけて作ったものだ。AIを使うからといって、指示を出せばすぐにポンと映像が出てくるわけではない。BlenderをClaude Codeに代わりに操作してもらう、というのがイメージに近い。3Dに起こすための平面のスケッチをいろいろ描いて、それを立体にしてもらう。配置や流れ、カメラの位置など決めることはたくさんあって、一つずつ指示を出しながら進めていった。
前の日記にも書いたけれど、AIは0から0.7くらいまでを出すのはものすごく速い。そこまではほぼ1日でできた。大変なのはそこからだった。初めは人みたいな形の木がたくさん植わったオアシスを作りたかったのだけど、木の形が単調すぎた。昔撮った木の写真など参考資料もいろいろ集めたものの、結局写真は見せず、iPadで描いた平面のスケッチを元に作ってもらった。
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| これは一番初めのスケッチ |
四角形から蝶の形にモーフィングする蝶番、という作品プラン自体は半年くらい前からあった。今年度いろいろな公募に出していたのだけど、残念ながら通らなかった。でもそのぶん、プランのために描いたスケッチがたくさんあったので、それをそのまま使って映像を作ってもらった。
初めはチャットで言葉で指示していたけれど、あまり通じないことがあった。そこで、プリビズという動く絵コンテのようなものと、PDFのコンテを逐一出力してもらい、コンテに赤入れをすることにした。冒頭の白い壁はもっと大きく、このカットはいらない、逆にこのカットはもっとじっくり見せたい、ネジの数はこう、といった具合だ。プリビズはBlenderから書き出すので、画質を下げても1時間くらいかかる。他にやることもあるし、1日に回せるのは、指示を出して書き出させるのを2回転くらい。それが作業量の上限で、これを1週間繰り返した。
今日は音楽も作った。
先週、日本一の歩道橋である中の島大橋を渡った。渡った先の小島にはヨットのような小さな船がたくさん停まっていて、帆を張るための金属の棒、たぶんアルミパイプ同士がぶつかり合って、鉄琴みたいな綺麗な音が響いていた。
背骨の手術を受けてすぐの頃、背中全体が分厚い鉄板になったような感覚があった。鐘がゴーンと低く響くような感じ。個展で発表した映像作品《I want to see my back. 4》は、その術後すぐの身体感覚を音で具現化しようとしたものだ。
そこから感覚は変わってきて、違和感は背骨の真上へとピンポイントになっていった。今は、もっとジャラジャラというか、ガシャガシャというか、金属同士がたくさんぶつかり合って響き合うようなイメージが、なんとなく頭の中に常にある。それが、小島で聞いたヨットの音と重なった。
まず、ヨットの音の動画を編集して、金属がぶつかり合う音をあえて誇張して響かせた映像を作った。
そうするうちに頭の中のイメージが固まってきたので、音楽も作ることにした。映像を見ながら、iPhoneの録音に向かって鼻歌を歌う。その鼻歌をMIDIファイルという楽譜のデータに変換する。MIDIにすると、ドレミに置き換えられた私の鼻歌を、ピアノやギターなどいろんな楽器の音で鳴らせるようになる。もともと金属の音のイメージがあったし、蝶番も金属なので、GarageBandという音楽編集ソフトで鉄琴の音に変換した。
鼻歌はリズムも何も考えず、気の赴くままに歌ったものだったので、そのままではかなり聞きにくい。GarageBandの、テンポに合わせる機能を使って若干リズムにハマるように整え、著作権フリーの音素材「Apple Loops」のビートや和音と組み合わせた。不思議だったのは、鼻歌を楽譜にしたら和音が結構あったことだ。全部自分の声で、一音ずつ出しているつもりだったのに、楽譜に起こすと和音になっている部分がまあまああった。
一気に作業を進めたように書いちゃったけど全くそんなことはない。集中が切れた時は、次に作りたい大作のフィレクロッシェの設計図を、Googleスプレッドシートで作り進めていた。今までは蝶番柄を一つだけ編んでいたけれど、次は四連のデザインにしてみようと思う。空き時間を全て捧げないと目標の期日までに完成しないかもしれないので、無駄に大きくなりすぎないようにした。作り目が少しでも多いと、それだけでかかる時間は何倍にも膨らむ。未来の自分を労りつつ、今やりたいデザインも叶える折衷案といったところだ。
それから、ポトフも作った。豚肩ロースに岩塩を擦り込んで2日ほど置き、水分を少し抜いたものを煮込んで一晩置く。浮いた油が白く固まるので、大量の油を捨て、白菜とにんじんをゴロゴロ入れて再び30分ほど煮込む。ポトフというか煮込み料理は、家でのPC作業とも相性がいい。30分に一回は様子を見に行かないといけないので、ちょうど良いタイミングで気分の切り替えになる。ここ1ヶ月くらいタンパク質をちゃんと取ろうと意識していて、豚、牛、鶏と、大きな塊肉をホロホロになるまで煮込む料理をいろいろ作ってきた。今日はそれを、ちゃんとポトフとして食べた。マヨネーズ、レモン汁、おろしニンニク、粗挽き胡椒を混ぜたアイオリソースをたっぷりつけたら、びっくりするくらいおいしかった。
