2023年1月16日月曜日

恋人とテーマパークに来ている。
大きな池なのか湖なのか湾なのかよくわからないけれど大きな水辺を水色のトヨタアクアで進んで移動している。
タイヤ部分が浮きになっているらしく、ぷかぷか進む。
調子に乗ってちょっと運転席の窓を開けてみたら、ちょうど大きな波が来て、車が前に大きく傾いて水が少し入ってきた。
水を掻き出す術を持っていなかったので「車が沈むかもしれない」とかなりビビる
とにかく私たちは対岸の駐車場へ急ぐことにした。

駐車場だと思っていた場所はレストランも兼ねていた。
車をおじさんの店員に預けると何かしらの力で車を小さくされた。
その車をレストランで使うようなカートの上に乗せるとぴったりだった。(カートはびっくりドンキーのものに似ていた)
私たちは車と店員と一緒にエレベーターに乗ってレストラン階へ向かった。

レストラン階に着いてエレベーターを出る時、私と恋人の連れとして小さな子どもも一緒に出てきた。
自分が産んだのか、一緒にエレベーターに乗ったのか、子どもについて思い出そうとしてもよくわからない。
身に覚えが無いなと思っていると、おじさんの店員は「私がお前たちのお父さんだよ」と言い出した。
私と恋人は親戚でもなく、急に現れた子どもと私たちに面識はないはずだった。
しかし店員は、自分が母親と子どもたち3人を置いて出て行ってしまったことなどを語り続ける。
老夫婦の座る隣のテーブルを見ると、別の店員が家族の一員のように歓談していた。
老夫婦にはその店員が息子に見えているのかと思うほどである。
なんの策略なのか見当もつかないけれど、私たちを接客している店員の言い分をずっと聞いていると、残された母親の思い詰めた顔が思い出されてきた。
ちらりと様子を伺うと、恋人または兄である人物も同じ顔をイメージしている様子だった。
この店員にずっと家族として接し続けられる中で、本当に客として来た私たちは兄妹で、この店員は私たちの父親だった気がしてきていた。