2022年9月7日水曜日

 術後1日目

 今日は体を30度までしかかたむけてはいけないらしく、朝ごはんはギブ。(事前におかゆは苦手で一という話を主治医の先生にしたら、老人じゃないからお粥は出ないと断言されたものの、このツラさやと逆におかゆくらいしか入らんで……!という気持ちになった)。ちなみに朝ごはんは丸いパン2つとサラダだった。横になった状態でどうやって食べんねん。首だけ少し持ち上げ、水差しで水を少し飲んで朝ご飯終了。看護師さんたちが気を利かせてスマホを充電しといてくれたけど見る気力なんてゼロ。

 朝ごはんタイムが終わったのでCT撮りに1階へベッドごと移動。移動式ベッドをCT横につけ、体の下にマットみたいなのを入れ、滑らせてCTの寝転ぶところまで移動させてくれた。バンザイの姿勢で撮影。地味にキツイ。CT後、ベッドごと移動されて久々に自分の病室に戻ってきた。

 人差し指に挟んだ酸素飽和度見るメーターによると酸素が足りないらしく、鼻に酸素が出てくる管を入れられた。しかし喉に痰がめちゃくちゃからんで呼吸がうまくできない……。呼吸するたびに吐ききれない空気でお腹が膨れている気がする。昼も夜も少ししか食べられなかったので引き続き点滴生活、尿管の違和感は全く無し。

 消灯後、隣のおばあさんのいびきがうるさすぎて、夜勤の看護師さんにカバンから耳栓を探し出してもらったけれど耳栓をもぶち破ってくる音量にお手上げ。ベッドの上で朦朧としながら過ごしていたら夜が明けた。

 この朦朧と過ごしている間、シャッターを切るたびに風景が切り替わるカメラのおもちゃみたいに、目を閉じるたびに変な情景が見えるスーパーカオスタイムがあってちょっと楽しかった。麻薬を使った痛み止めの点滴が2本刺さってるから、これがキマるということか……? と思った。大麻には幻覚や妄想を引き起こす効果があると厚労省が公表しているPDFに書いてあったがいかに。唯一「これは覚えとこ」と思った情景だけ後日スケッチしたのが残ってるけど、あとは全部忘れてしまった。その覚えている情景とは、インドの壁画みたいな平面的な空間にお盆を持つ時の形をした手が大量に浮遊しているというものだった。