夢
山奥
日本じゃないことはわかっているけど日本語で会話ができる。勝手に翻訳されて伝わっているのかもしれない。
私は恋人とバディーを組んで、1人の王女を狙っている。その王女はアジア系でぼーっとしていて体も細く見るからに弱そう。だから選んだ。バイキング系の王女もいて彼女は見るからに強そう。みんなタックルしてたけれど飛ばされていた。
理由は明らかではないが、各国の王女が森に放たれて討たれることになったのだ。首を取ると褒美があると言うので下級市民はこぞって参加した。銃は使えない。接近戦のみ。王女はある程度の訓練は受けているが国の軍備の重視度による。籠の中の鳥の王女が多い。追い詰め方として剥ぎ取り、突き落としがメインとなる。剥ぎ取った服が首の代わりになる。
恋人が一緒に狙っていた王女の服を剥ぎ取り、びっくりしている間に私が後ろからその王女を崖から突き落とした。すぐそこは崖だということはなぜか知っていた。恋人は剥ぎ取った服を持って褒美をもらいに行った。私も付いていこうとすると王に話しかけられた。どこの王かはわからないけど王だということはわかる。
「うちの王女が討たれたのであなたに王位継承してもらいたい」
そう王は言ってきた。
今王位継承すると私が討たれる側になるので拒みたかったが、そう話しかけられた時点で私は王女になっていた。気付いたら侍女が隣にいて共に逃げることになっていた。
私は小さな織物工房に逃げ込むと2人のおばあさんの労働者がいた。
「土日に来てください」としきりに言われたが無視して奥にある糸を紡ぐ機械の上に隠れた。私は青いワンピースの下にジーパンを履いていたのでワンピースを脱いで一目では王女だとわからないような格好になることにした。侍女は機械の下でワンピースを受け取り畳んでくれた。
私はここがテーマパーク的な扱いを受けており地球の人間が観光に来ることを思い出し、駐車場を目指して走ることにした。侍女は置いていった。
車が一台だけ料金所から出ようとしていて、その車の窓が空いていたので窓枠に捕まって一緒に外に出ることに成功した。その車はフランスの5人家族のもので、私はフランス語はわからないので何を言われても無視をした。
見たことあるような街並みになり、車から離れて自力で歩くことにした。地球に帰ってきたとほっとしていたら、誰かに後ろから突き落とされた。
侍女は渡した私の服を首の代わりにして褒美を得たのだろうか。
そう思いながら、私はどこかへ落ちていった。
起床