朝8時半に集合して、車で秋田に向かった。
車の中には、きちんと話すのは初めての人もいて、秋田に到着するまでの10時間ほどの大半を、いろんな話をして過ごした。中でも特に盛り上がったのが兄弟姉妹の話だった。車に乗っていた5人は全員兄弟姉妹がいて、そのうち3人が長女、しかも私ともう一人は三人姉妹の長女だった。大学の先生たちや助手さんたちの兄弟構成を知っている人が教えてくれて、そのたびに「なるほど〜」「意外〜」と言い合った。
三人兄弟・三人姉妹は、上から順番に織田信長、豊臣秀吉、徳川家康にタイプが似ているんじゃないか、という話もした。少なくとも我が家は割と当てはまると思う。なんで自分が織田信長だと思うのか聞かれて、「ミーハーだから」と答えたら、他の長女組が「あ〜」とちょっと納得している雰囲気があった。次女は長女のことをよく見ていて、長女がつけた轍に沿って進んだり、それをさらに改善したりする。人の懐に入り込むのがうまかったり、人から懐かれたりもする。それがなんとなく秀吉っぽい。三番目の家康は、上の二人が積み上げてきたものを、ちゃっかり自分のものにしてしまう感じ。みんながそうかはわからないけど、なんとなくそういうイメージが私の中にはある。
そのあと、一人っ子ってどんな感じなのか想像できないよね、という話になった。そこで私は、一人っ子には幼少期の思い出をあまり覚えていない人が多い気がする、という話をした。兄弟姉妹がいる人は、家に帰って今日あったことを話したり、思い出話をしたりする時間がたくさんある。でも一人っ子はそういう時間が少ないからなんじゃないか。そう言ったら、みんなに「なるほど〜」と言ってもらえた。今日の5人が、全員兄弟姉妹と割とよく話すタイプだったのもあるのかもしれない。
大人になってから思い出話をできる人は、とても限られている。小中高の同級生と久々に話すたびにそう思う。自分にとって印象的だったことをみんなが全然覚えていなくてびっくりしたり、逆に、自分は全く覚えていない自分のことを同級生が覚えていたりする。そうやって話し直すたびに、思い浮かべる情景は少しずつ上書きされていく。