私は綺麗な液体しか口にしていないはずなのに、何故こんなにも私から出る液体は不潔なんだろう。私という容れ物に入っている数々の液体のことを考えると気が遠くなる。水よりもヒトの身体に近い水とうたっている液体があるけれど、そんなの自分の中に入っている液体のことを思うと嫌悪感を抱かざるを得ないし、できるものなら人の体から遠い液体がそのまま私の中を巡ってほしいと思ってしまう。昔中国では桃ばっか食べさせて桃の匂いがする子を生み出してたという話を思い出し、体液をミルクティーの匂いにするべく今日も欠かさず摂取しているけど、多分周りには飽きられている。夏はペットボトルのミルクティーはすぐぬるくなるので、人肌近くまでぬるまってきたら容赦なく食品用のハッカ油を入れて冷たく感じられるように私は私を騙している。液体の温度にもヒトとの遠さを感じたいためです。